2009年2月アーカイブ

気になったエントリです。

これからの広報部には、コンテンツ開発機能が必要 - 広報2.0の教科書
http://d.hatena.ne.jp/todachan/20090216/p1


これからは企業内、広報部門にも
コンテンツメーカーが必要。
企業と社会とをつなぎ
その絆を深めるためのコンテンツを
自ら開発する機能。
(中略)
自社のニュース(の種)を網羅的に把握し
それを魅力的なコンテンツに仕立て上げる。
そこでの編集力とか、ストーリーメイキング力が
これからの広報部門に、本当に必要なもの。


これからのパブリックリレーションズにはコンテンツメイキングが不可欠、というお話です。
これにはまったく賛成です。
特にパブリックリレーションズの諸活動の中で中核的な位置を占めるパブリシティ活動において、今後コンテンツメイキング志向はより重要になってくるでしょう。

パ ブリシティ活動で、マスメディアへの多くの掲載や露出を目指す場合(後述するようにbmidvarはPRにおいてパブリシティ活動は目的でなく手段だと考 えているのですが、実情としてパブリシティ活動が目的となってしまっているケースは非常に多いと思われます)、『広報2.0の教科書』さんにあるような 「記者と酒飲んで人間関係構築」によって掲載確率を上げていくことは、読者や視聴者が触れたくなるようなコンテンツを開発して掲載確率を上げていくことに 比べて圧倒的に効率が良くないような気がします。
いくら人間関係を構築してもコンテンツに魅力がなければ掲載されませんが、コンテンツに魅力があれば記者と酒飲まなくても掲載は獲得できますからね。

が、ここで触れられているのは企業広報部の話。
bmidvarはPR会社の人なので、企業広報部がこのように変化していったときにPR会社はどのような形で必要とされるかが気になります。

コンテンツは企業広報部で開発するから、PR会社はパブリシティプロモート力だけあればよい、のか、それともPR会社は積極的にコンテンツ開発のサポートをするべきだ、なのか・・・。

当然両方求められるようになると思うのですが、個人的には後者に進むべきだ、と考えたいところです。

注目度が低いと思われる広報ネタを、「記者との人間関係」によって掲載に導いてくれるPR会社は確かに企業広報部にとっては心強いと思います。
ですが、PRにおいて、パブリシティ活動による掲載、または露出の獲得は目的ではなく手段です。PRの真の目的は「企業情報を仲立ちとした企業と公共との関係構築」であり、パブリシティ活動による掲載・露出の獲得は手段のひとつだと思います。
注目度が低いと思われる広報ネタを無理やり掲載や露出に導くことは、パブリシティ活動のゴールになりえても、PRのゴールにはなり難いのではないでしょうか。
注目度が低いと思われる広報ネタがそのまま掲載・露出されたところで、読者や視聴者は見向きもしないでしょう。これでは「企業情報を仲立ちとした企業と公共との関係構築」は達成できません。

重要なのは記者にどう思われるかではなく、公共にどう思われるかです。
それを考えた場合、PR会社もまたコンテンツメイキング志向の道に進むべきだと考えます。

『広報2.0の教科書』さんにある

記者と酒飲んで、人間関係構築
とか言ってる場合じゃない。
そんな仕事、10年後にはゼッタイ無くなってるって。


は過激な表現ですが、PR会社の人間にも当てはまることなのかもしれません。

などと書いたら、bmidvarと親しい何人かの方に、「お前は記者や関係者と酒ばかり飲んでいるがそれはどうなんだ!?」とつっこまれるかもしれません。
これについて正直なことを書くと、まあbmidvarが単純にそういうのが好きだ、というだけのことだったりします。
仕事ではコンテンツメイキングのほうをがんばってますよ!
何年か前「RSS」という言葉が流行りました。
そのとき、会社の中でこういう分野に感度が高い人たち(なぜか管理部門の人が多い)と「これはブームになるのか?定着するのか?」という議論をしました。
そのとき、bmidvarは「これはブームにはならない!定着もしない!」と主張したのですが、その理由が「名前がかわいくないから!!」。
その後RSS自体はそれなりに定着しましたが、いまだにRSSという言葉は人口に膾炙されていないと思います。やはり名前がかわいくなかったからだと思います。

やはり人々に知られ、ブームになるための条件として名前がかわいいことは必須だと思います。

たとえば「メタボリックシンドローム」。
「シンドローム」なんていかめしい言葉がついた、もとの名前のままだったら絶対に人々に知られることはなかったでしょう。
「メタボ」という、なんというかポケモンみたいなかわいい名前に略されて初めて世間でかたられるようになったと思います。

「ブルーレイ」と「HDDVD」の壮絶な戦いの決着をつけた要因のひとつにも、この名前のかわいさがあったと思います。
やはり「HDDVD」は言いにくいしかわいくない。

「HDDVD」のような悪い例といえば、環境ビジネス用語全般がそれにあたるでしょう。
環境ビジネス用語がなかなかブームを作れず、その概念が一部ビジネスマンだけのものになってしまっているのはそのネーミングセンスのまずさに由来するでしょう。

「カーボンフットプリント」 認知度、高まるか - MSN産経ニュース - newsing(ニューシング)
http://newsing.jp/entry?url=sankei.jp.msn.com%2Flife%2Flifestyle%2F090205%2Fsty0902050806003-n1.htm


これなんかもそうでしょう。いまどき「カーボンフットプリント」みたいなお高くとまった名前では人々は見向きもしないでしょう。

この「かわいい」という感覚は、今まで若い女性を中心にさんざん語られてきたにもかかわらず、あまり注目されてこなかったように思います。
若い女性の庶民感覚に根ざしたこの「かわいい」は、大掛かりに研究する対象としてはあまりにもベタベタで、取り上げられづらかったのかもしれません。

しかし近年の「スノッブからベタベタへ」という人々の好みの変化の中で、ようやく注目されているらしく、

OZONEで「カワイイ」建築シンポジウム-カワイイパラダイムを解明へ - 新宿経済新聞
http://shinjuku.keizai.biz/headline/621/


こういう動きも活発になってきているようです。

今後のキーワードは「かわいい」。
間違いないのではないか予想しています。

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