テレビは2ちゃんねるほど信用されてないかもしれない話。

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藤代裕之さんが出演された先週のNHK『週刊ニュース深読み』。特集テーマは「ウソ?ホント?"口コミ情報"に要注意!?」で、いわゆる食べログやらせ問題について取り上げられていました。
ゲストとして藤代さんのほか、消費者庁インターネット消費者取引研究会でも活躍されている弁護士の岡村久道先生とタレントの香坂みゆきさん、山田五郎さんも出演されていました。

僕もこれ、リアルタイムで見てたのですが、僕が一番印象に残ったのは特集冒頭の山田五郎さんの発言です。要旨を引用すると

「僕はインターネットの書き込みが信用できないのは当たり前じゃないかというのがまずある。だけどどうしてそれがより信用できるように思われるかというと、テレビや雑誌など既存のメディアの情報がより信用できないということが裏返しとしてあるんじゃないか」

シャフトステマ騒動と食べログやらせ問題に端を発した問題は、特に雑誌などで「ネット特有の問題」であるかのように報道されていますが、五郎さんの指摘は、これは逆に既存メディアの問題だ、というものです。

現在WOMマーケティング協議会で理事を担当させていただいている僕の見解は少し違うのですが、今回の問題が既存メディアの問題点もさらけ出させている、またはさらけ出させようとしているということについては完全に同感です。

そんな中、先程2ちゃんねるでこういうことが起こっていたことを知りました。

【どっちだよ】 テレ朝に通勤しながら就職活動してる女性が登場wwwww|ニュース2ちゃんねる

このスレッドで紹介されていたのは、テレビのニュース番組(『スーパーJチャンネル』)に登場した「道行く一般の人」が、ある場面では就職活動中の若者として登場しているにもかかわらず、違う場面では通勤中の若者として紹介されていた、というものです。

テレビに登場する「道行く一般の人」に関するやらせ疑惑がウェブ上で指摘されたことはこれまでにも何度かあり、

痛いニュース(ノ∀`) : 「おもしろかったので...」 TBS、街頭インタビューで同一人物使う「過剰演出
暇人\(^o^)/速報 : 【画像あり】ミヤネ屋でやらせ?酒井法子&押尾裁判で同じ美人女性がインタビューに

などは有名かもしれません。
あと、これはバラエティー番組なのですが、『笑っていいとも!』で「素人」として登場した子供が所属事務所を名乗ってしまったということも多くの人に記憶されているかと思います。

今回の『スーパーJチャンネル』の件もこれと同じようなことだと思うのですが、僕が気になったのはやらせよりもむしろスレッドでの反応です。
上記のまとめサイトだけでなく、元ネタになっているであろういくつかのスレッドも読んでみたのですが、大抵がいわば「テレビにはよくあること。そんなことより・・・」というような感想でした。

シャフトのステマ騒動の時にはあれだけ「許せん」というような感想が多く書き込まれ、"集団移動"騒動まで起きてしまった一方でテレビに対してはこの冷めた見方。これこそ山田五郎さんが指摘していたことではないでしょうか。

シャフトの場合は舞台の一方が2ちゃんねるだったということもあり、より2ちゃんねるに愛着を持ち、2ちゃんねるがやらせと無縁であってほしいと願う人がその場に多かったのは容易に予想できます。が、「2ちゃんねるはやらせと無縁であるべきだが、テレビがやらせを行うのは普通」という物の見方がここからは見て取れます。

これを「2ちゃんねらーだけの話」「非2ちゃんねらーはテレビを信用している」と切って捨てるのは簡単ですが、それらはやらせ正当化の理由には決してなりません。
これを機にテレビ関係者や雑誌関係者など既存メディア関係者もやらせについて腰をすえて考えるのがよいのではないでしょうか。

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このページは、k-hosokawaが2012年1月21日 13:28に書いたブログ記事です。

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