ウェブPR担当者が読んでおくべき古典

いや、古典というほど古いものではないのですが、今回は2004年に書かれたコラムについて取り上げたいと思います。

Steve Rubel氏インタビュー(nikkeibp)
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/342/342165.html
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/343/343517.html

ウェブPRなんてことをしていると、2年も前に書かれたコラムなんて古くて役に立たないなどと思ってしまいがちなのですが、このコラムにはウェブPR、とりわけブログPRを行う上で、知っておくべき事柄、心がけておくべき視点が散りばめられています。

すべてのウェブPR担当者が読んでおくべき古典といえるでしょう。

このコラムは、織田浩一氏が、当時CooperKatz & Co.というPR会社でブログPRを行っていたSteve Rubel氏にインタビューをするという形で書かれています。
Rubel氏は今年の初めくらい(だったかな?)にエデルマンに移籍し、そちらでやはりブログPRの専門家として活躍されているようです。

大手PR会社のエデルマンはブログPRに本気で乗り出しているようで、エデルマンの日本法人であるエデルマン・ジャパンは最近、こんなのを発表しましたね。

エデルマンとテクノラティ、企業・製品情報に関するブロガーの実態調査
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/15212.html

この調査についてはまた機会があれば書きますね。

閑話休題。
冒頭でご紹雑介したコラムにはウェブPRのヒントとなる、と言うよりも必ず知っておかなければならない事柄が満載されているのですが、僕の周りにはなぜか知っている人はあまりいないようなのです。

このコラムには既存のPR担当者にはちょっとだけ厳しいようなことが書かれています。
例えば、

PRプロセスに対するブログの大きな影響は、「情報コントロール」にあると思います。

以 前は、企業は少なくともメディアが発する自分達のメッセージをある程度コントロールすることができました。ブログはこの状況を完全に変えてしまいました。 ブログは悪く言えば、何でもありの世界でブロガーは好きなことを書くことができ、それをPR担当者はコントロールできません。昔のPRモデルに慣れている PR担当者は、この現状を無理やり受け入れなければならない辛い立場にあると思います。


なんてのは結構既存のPR担当者は反発したくなるところでしょう。

PR部は情報を押しつける文化があり、カスタマーサポート部は消費者と対話する文化があることから、ブログはカスタマーサポート部から始めるべきという議論


がある、なんてのも受け入れがたいかもしれませんね。

しかしながら、ここには厳しい現状だけでなく、ウェブPRのヒントもきちんと書かれていて、

ジャーナリストをプロとアマチュアの2つの層として定義して、それぞれへのアプローチを考えるという戦略が、これから確立していくのだと思います。そして、後者もメディアとして、大きな影響力があるという前提でメディア戦略を考えなければなりません。


なんていうのはなかなか参考になります。


このコラムでRubel氏はPR担当者がブロガーにアプローチする方法として、

第1段階)ブログ、ブロガー、ブロゴスフィアを知る
第2段階)コメント欄などを使いブロガーとリレーションを築く
第3段階)ブログを始める


というモデルを示しています。

現状、日本のPR業界は「最もウェブ対応が遅れた業界」と言われるほど、ウェブやブロゴスフィアを知る人材が少なく、育成にも消極的だとされています。
旧来のメディア対応の手法がブロガー・ブロゴスフィアにも通用するのだという、根拠のない主張がなぜかまかり通っており、その枠内で捉えたウェブPRしか展開できていない状態です。
PR担当者はまずブロガーやブロゴスフィアについて勉強すべきだと言うRubel氏の考えには僕もまったく賛成です。

PR担当者は、旧来メディア、例えば新聞や雑誌などについて、よく勉強しますし、一部のPR担当者は、メディアの当事者(編集者など)よりも深いメディア知識を持っており、それを武器に的確で素晴らしい、まさにPRのプロならではの仕事をしていたりします。
ウェブやブログについてなぜそれが出来ないのでしょう?
勉強や様々なリレーションによって、ウェブやブログについて深い知識を得、PRのプロならではのウェブPRを展開しようという考え方がなぜできないのでしょうか?

僕は以前、「ウェブPR担当者はクライアントにとってITサービスベンダーにならざるを得ない」と言うようなことを書きましたが、PR会社がIT企業に勝つヒント、PR担当者がITエンジニアに勝つヒントはこの辺りにあるような気がしています。

どうです?たまには古典も悪くないでしょう?

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