Googleを選ぶ米国人とYahoo!を選ぶ日本人・・・についてgooユーザーが語る

米国の方に「日本のSNSの状況」というテーマでお話しさせていただく機会がありました。

米国の方向けということですので、「mixi1強の日本でMySpaceはどのようになっていくのか?」「Second Lifeは日本でも普及するのか?」といった米国と日本の比較が話題の中心となりました。

内容はそれなりにご満足いただけたようで、質疑応答コーナー(?)も大いに盛り上がり、SNSに限らず幅広い分野についての質問をいただきました。
ということは、あの例の質問も当然出るわけです。

「日本ではGoogleではなくYahoo!が人気だが、これはなぜか?」

キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!

難しい質問ですね。
僕はこの質問に対して、「これはまさに今日本のブロゴスフィアでホットな話題であり、様々な見解がある」とした上で次のように回答しました。

1.日本人は慣れ親しんだものから新しいものに"乗り換え"ることをリスクと考える傾向がある。
2.Googleのシンプルなトップページデザインは日本人になじまない。


1.に関してはまさに「mixiとMySpace」のところで話した内容と同じでした。
日本人は「今の日常が明日も続くこと」を何よりも素晴らしいことだと考える傾向があるため、新しいものがどんなに良いものであろうとも、あまりそれに"乗り換え"たりはしないと思われます。
新しいものを導入することによって、日常がより素晴らしいものになることがわかっていても、日本人はそれを「今の日常の破壊」であると考え、それを行わない傾向があると思います。
は るか以前に作られた現実的でない、それによって生活を脅かされるような重大な欠陥のあるルールの改正を躊躇したり、若者が社会で発言権をもつことを嫌った り、あるいは新聞社がインターネットに対する執拗な誹謗を行ったりというのも、すべてこの日本人の性質のせいでしょう。

ですから、mixiからMySpaceに"乗り換え"る日本人はあまりいないと予想できますし、Yahoo!に慣れ親しんだ日本人がGoogleに"乗り換え"ることはあまり起こらないのです。

この話をすると聞いていた方々は「オー、なんてことだ!」「シンジラレナーイ」という反応を見せたのですが、これは印象的でした。

2.に関してはさらに3つの内容にわけることができます。

ひとつめは単純にITリテラシーの低い日本人の多さからくるのでしょう。かつてのGoogle検索(ロボット検索)とYahoo!検索(登録サイト検索)の違いをあまり理解していなかったため、
「Yahoo!のトップページ=Googleの検索ボックス+Yahoo!トピックス等のコンテンツ」
という理解の仕方をしてしまう日本人が多かったということでしょう。

ふたつめは「小さな場所に様々なものを収納する」ことをよしとする日本人の気質からくるものです。
狭い家に住み、満員電車で体を密着させあいながら通勤する日本人には、検索ボックスがぽつんとひとつだけ設置されているGoogleのトップページはなじまないのかもしれません。
Yahoo!は検索ボックスだけでなくいろいろな情報が1ページの中に掲載されており、幕の内弁当みたいなお得感があります。
日本人にはGoogleの検索ボックスの周りの余白は「無駄」に思えてしまうのです。

狭いところで生活している日本人には「大より小」というのは「MySpace」のところでも話題としてとりあげました。
僕はMySpaceは日本ではあまり普及しないと予想しており、この会議の前半でもそう言ったのですが、その理由として日本人が使用しているPCと米国人のそれとのスペックの違いを挙げました。
広いところに住んでいる米国人はデカくて高性能なPCを使用することが多く、そのようなPCではSecond Lifeの3D動画をサクサク動かすことが可能です。
一方狭いところに住み、デカいPCを買えない日本人はラップトップ型のPCが大好きです。でもラップトップ型のPCではSecond Lifeの動画がスムーズに動かせなかったり、そもそも利用できなかったりします。
日本人にはデカいPCでないと動かないSecond Lifeよりもラップトップやさらに小さい端末―そう、ケータイで動くSNSのほうが合っているのでしょう。

この回答には皆さんなるほどと納得されていたようです。

そして最後にみっつめ。
それは指示や案内がないと動けないという悲しい日本人の習性です。
「好きなようにしていい」と言われたときに何もできなくなるという日本人の悲しい習性についてはどこかで耳にしたことがあるという方がほとんどでしょう。
そしてGoogleのトップページはまさにこれです。
検索ボックスがぽつんとひとつだけあるGoogleトップページはその検索ボックスひとつであらゆる情報が手に入ることを示しています。しかし日本人はそれだけでなく、それをどう使えばよいのかという指示がほしいのです。

それに対してYahoo!の検索ボックスは丁寧に指示と案内を出してくれます。
不親切な検索ボックスだけでなく、あれも、これも、いろんなリンクを最初から用意してくれています。

Googleが「検索ボックスに好きな言葉を入れてください。」というばかりで何もしてくれないのに対し、
Yahoo!には「検索ボックスに言葉を入れてもいいですが、別ににそうしなくても、こんなのもあんなのも用意してますよ。なんならあんなこともしてみます???」
みたいな親切さがあります。
こちらのほうが指示待ち日本人には向いています。

・・・とこういうことを回答すると、その場にいた方々は不思議そうな顔をしていました。「意味わかんねー」「それ親切じゃなくてうぜーだけじゃん」というようなことをつぶやいた方もいました。
イヤ、このみっつめについては僕も全然意味わかんないので解説のしようがありません。すみませんでした。

そのほかにもいろいろあるのかもしれませんが、僕が思いついたのはこんなところでした。
なんだか日本人の悪口みたいになってしまいましたが、これらは裏返せば日本人の美徳とも言えるはずです。
当たり前のことですが、米国人と同じ考えであることが良いことで、違う考えであることが劣っているということではないのですからね。
Googleを選ぶ米国人とYahoo!を選ぶ日本人、性質が違う者同士で仲良くやっていけばよいのです。
(完全に余談ですが、ある人によると「性質が違う者同士は仲良くできない(だからみんな横並びであるべきだ)」という考え方も日本人の性質のひとつだそうです。)

ところで、僕は普段の検索にはいつもgooを使っています。
めんどくさがりの僕にはクリック数が少なくてすむgooが使いやすいのです。

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