2012年1月のエントリー 一覧

社内で「デジタルPRプランナー講座」をやっています。

会社で「デジタルPRプランナー講座」という講座のプログラムディレクションと講義、およびワークショップのファシリテーションを担当させていただいています。

「デジタルPRプランナー講座」は社内の若手~中堅社員向けの社内研修で、2010年11月にスタートしました。毎週1コマ2時間の講座を約5ヵ月行います。現在は3期目の折り返し点あたりです。
名前だけ聞くとデジタル的手法を駆使したPRプランニングのための講座みたいですが、中身はデジタル時代のPRプランニングの講座というほうがしっくりくるかもしれません。

残念ながら社内研修ですので詳しいことをご紹介することはできないのですが、戦術に過度に焦点をあてたPRプランニングが注目され、または主流とされており、本来PRが担うべき良好な関係構築やそのための文脈設定が隅に追いやられているのではないかという問題意識をもとにプログラムを組み立て、展開しています。

この講座で僕は「教える」立場なのですが、もちろん学ぶことも多いです。
そういった学びがあればこのブログなどで共有していきたいと思います。
このエントリの筆者はWOMマーケティング協議会の理事であり事務局長を務めさせていただいています。
ですから、同協議会の運営に関し、強い影響力を持っています。
が、同協議会は任意団体であり、運営に関して最終的に方針を決定するのは会員です。

今回のエントリではWOMマーケティング協議会について触れますが、これは理事または事務局長細川ではなく、WOMマーケティング協議会の会員の一人である細川の考えであることを最初に明記しておきたいと思います。


今年の初めくらいからウェブやマスメディアをにぎわせているステルスマーケティング問題について、WOMマーケティング協議会は良くも悪くも注目を集めていると思います。

「良く」というのは、今回の問題に先駆けて「関係性の明示」を中心とするガイドラインを策定・発表したいた点に関するものです。
2012年1月16日にはこのガイドラインについて、会員向けの説明会も開催しています。

「悪く」というのはWOMマーケティング協議会加盟会員の一部が上述のガイドラインに反する行為を行っていたのではないかと一部で報じられているという点に関するものです。

個人的に、ガイドラインはWOMマーケティング協議会にとって最も重要なルールだと考えています。
これが守られないということは、あってはならないことだと考えます。
ガイドラインに反する行為を行っていた会員がいるとすれば、協議会はその会員をを除名すべきだ、という意見が出てきてもおかしくないでしょう。
それくらいの大問題だと考えています。

しかしながら、僕は仮にガイドラインに反する行為を行っていた会員がいたとしても除名はすべきでないと考えています。
誤解を恐れずに言えば、そのような会社こそWOMマーケティング協議会に加盟すべきだと考えています。

WOMマーケティング協議会加盟社は「関係性の明示」を中心とするガイドラインを遵守する義務を負います。逆に言えば、加盟社でない会社にはこのガイドラインを遵守する義務はありません。

WOMマーケティング協議会が行うべきは、問題のある会社を除名し、ガイドラインを守らなくても良い立場に追いやることではなく、ガイドラインを遵守してもらうために加盟社という立場をとり続けてもらうことだと考えます。
WOMマーケティング協議会は文字通り協議のための会であると認識しています。
議論の断絶ではなく、ガイドラインが幅広い有効性をもつための努力をすべきではないかと考えます。

最後に、くどくなってしまいますが、これはWOMマーケティング協議会としての見解ではなく、いち会員の考えであることを再度明記しておきます。

AKB48の大阪版の名前は・・・。

  • 更新日:
  • おまけ
AKB48の姉妹グループにSKE48とNMB48がありますが、AKBが秋葉原ならこれらはそれぞれ栄と難波なんだそうです。
でも名古屋で秋葉原にあたる街といえば、栄ではなく大須というイメージがありますし大阪はそれは日本橋ではないでしょうか。
だからAKB48の名古屋版はSKE48よりもOSU48のほうがしっくりきますし、大阪版はNPB48のほうがしっくりくるような気がします。

・・・NPB48。
アレ!?女の子のアイドルグループのはずだったのに、この名前から連想されるのは陰謀渦巻くおじいさんの集まりですよね・・・。
正義の味方がパンチやキックで悪者をやっつけるコンテンツは、男女がセックスしたいと駆け引きするコンテンツにくらべて程度が低い、てのはなぜか世の中の常識みたいになっています。

戦いを否定しながらも生きる糧を得るために戦争に身を投じた戦士が葛藤に悩まされながらも生きる意味を見つけていく、みたいなアニメは、(アニメであるという一点において)イケメンとセックスするために女の子が頑張って駆け引きするドラマより程度が下だとされることが多いです。程度が下だと露骨に言われることはなくても、良い扱いを受けることはまずないような気がします。

映画『ロード・オブ・ザ・リング』でオスカーを受賞したジャクソン監督が、授賞式において「妖精や魔法が出てくるような話が認められるなんて!!」と感激していましたが、そういった傾向は多分海外にもあるのでしょう。

でもこれらは過去のものになりつつあるような気がします。

ツイッタをやっていると、たまにものすごくいいなと思うツイートに出会うことがあるのですが、このツイートのそのひとつ。

https://twitter.com/#!/yukixcom/status/21037925514

ピカチュウとNARUTOを舐めてはいけない。onepieceとモンハンを軽んじてはいけない。sweetとbleachから目を離してはならない。子悪魔ahehaと怪盗ロワイヤルを馬鹿にしてはならない。ラブプラスと西野カナを拒絶してはいけない。(原文ママ)

岸勇希さんによるこのツイートは、つまりはこういったものを舐めてかかるという態度が一方にあると認めたうえで、現代の広告コミュニケーションに携わる人間はそのような常識を今や廃さなければならない、と呼びかけているように思えます。

「DDTプロレス」で小規模ながらも成功をおさめている高木三四郎さんがプロレスのコンテクストづくりで心がけているのは、プロレス界でそれまで当たり前のように肯定されていたヤンキーノリ、体育会ノリを廃することなのだそうです。
日本のプロレスはこれまでヤンキーノリ、つまり「なめてんのかテメエぶっ殺すぞ!」だけでコンテクストをつくってきたと思うのですが、もはやそれではお客さんを満足させることはできないということなのでしょう。

僕はPR会社に勤めており、PRコンテクストをつくるみたいなことを商売にしたりもしているのですが、PRコンテクストづくりもこれまでのようではいけないと思います。
これまでのPRコンテクストで良いとされていた「愛されコーデ」みたいなものは、いまや揶揄の対象です。

いつまでもピカチュウやNARUTOを舐めてちゃダメだと思います。ヤンキーノリだけを続けてちゃダメです。「愛されコーデ」ばっかりじゃダメです。

これまで便宜上そうだとされていただけのものを疑わねばならない時期はとっくにきています。


テレビは2ちゃんねるほど信用されてないかもしれない話。

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  • メディア
藤代裕之さんが出演された先週のNHK『週刊ニュース深読み』。特集テーマは「ウソ?ホント?"口コミ情報"に要注意!?」で、いわゆる食べログやらせ問題について取り上げられていました。
ゲストとして藤代さんのほか、消費者庁インターネット消費者取引研究会でも活躍されている弁護士の岡村久道先生とタレントの香坂みゆきさん、山田五郎さんも出演されていました。

僕もこれ、リアルタイムで見てたのですが、僕が一番印象に残ったのは特集冒頭の山田五郎さんの発言です。要旨を引用すると

「僕はインターネットの書き込みが信用できないのは当たり前じゃないかというのがまずある。だけどどうしてそれがより信用できるように思われるかというと、テレビや雑誌など既存のメディアの情報がより信用できないということが裏返しとしてあるんじゃないか」

シャフトステマ騒動と食べログやらせ問題に端を発した問題は、特に雑誌などで「ネット特有の問題」であるかのように報道されていますが、五郎さんの指摘は、これは逆に既存メディアの問題だ、というものです。

現在WOMマーケティング協議会で理事を担当させていただいている僕の見解は少し違うのですが、今回の問題が既存メディアの問題点もさらけ出させている、またはさらけ出させようとしているということについては完全に同感です。

そんな中、先程2ちゃんねるでこういうことが起こっていたことを知りました。

【どっちだよ】 テレ朝に通勤しながら就職活動してる女性が登場wwwww|ニュース2ちゃんねる

このスレッドで紹介されていたのは、テレビのニュース番組(『スーパーJチャンネル』)に登場した「道行く一般の人」が、ある場面では就職活動中の若者として登場しているにもかかわらず、違う場面では通勤中の若者として紹介されていた、というものです。

テレビに登場する「道行く一般の人」に関するやらせ疑惑がウェブ上で指摘されたことはこれまでにも何度かあり、

痛いニュース(ノ∀`) : 「おもしろかったので...」 TBS、街頭インタビューで同一人物使う「過剰演出
暇人\(^o^)/速報 : 【画像あり】ミヤネ屋でやらせ?酒井法子&押尾裁判で同じ美人女性がインタビューに

などは有名かもしれません。
あと、これはバラエティー番組なのですが、『笑っていいとも!』で「素人」として登場した子供が所属事務所を名乗ってしまったということも多くの人に記憶されているかと思います。

今回の『スーパーJチャンネル』の件もこれと同じようなことだと思うのですが、僕が気になったのはやらせよりもむしろスレッドでの反応です。
上記のまとめサイトだけでなく、元ネタになっているであろういくつかのスレッドも読んでみたのですが、大抵がいわば「テレビにはよくあること。そんなことより・・・」というような感想でした。

シャフトのステマ騒動の時にはあれだけ「許せん」というような感想が多く書き込まれ、"集団移動"騒動まで起きてしまった一方でテレビに対してはこの冷めた見方。これこそ山田五郎さんが指摘していたことではないでしょうか。

シャフトの場合は舞台の一方が2ちゃんねるだったということもあり、より2ちゃんねるに愛着を持ち、2ちゃんねるがやらせと無縁であってほしいと願う人がその場に多かったのは容易に予想できます。が、「2ちゃんねるはやらせと無縁であるべきだが、テレビがやらせを行うのは普通」という物の見方がここからは見て取れます。

これを「2ちゃんねらーだけの話」「非2ちゃんねらーはテレビを信用している」と切って捨てるのは簡単ですが、それらはやらせ正当化の理由には決してなりません。
これを機にテレビ関係者や雑誌関係者など既存メディア関係者もやらせについて腰をすえて考えるのがよいのではないでしょうか。

旧世代の登場の話。

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  • 世の中のこと
2012年個人的に気になっているのは「旧世代の登場」です。

今年は、それらがはじまったときからそれらの中心にいて、それらそのものの「枠」を形作ってきた世代が、はじめて次の世代にバトンを渡す、みたいなことが多く起こるんじゃないかなあ、と予想しています。
で、そのときに起こるであろう化学変化というか、枠組みそのものの変化はどんなものだろうと気になるのです。

例えば、今年は新聞などの既存メディアが「ニュース」としてこなかったニュースを扱うニュースサイトが「変わったニュースを扱うニュースサイト」と呼ばれなくなり、単に「ニュースサイト」と呼ばれるようになるなんてことが起こるかもしれません。
そのとき、既存メディアが「ニュース」としてきたもののみをウェブサイトという形で提供してきたニュースサイトは「あんなものニュースサイトじゃないよ」と言うかもしれません。旧世代のニュースサイトの登場です。それが「ニュースサイト」という枠そのものにどのような影響を及ぼすのか。

例えば、AKB48の主要メンバーの多くは芸能人としてのキャリア的に、ステップアップ、あるいは活躍するフィールドを変更する時期に来ているかもしれません。
そのとき、これまでのAKB48にないタイプのメンバーが主要メンバーに抜擢されるかもしれません。もしそうなったら、必ず「ごり押し批判」が出てくるでしょう。
この批判とそれにより起こるであろう論争はどういった形で決着するのか。

例えば、あるインターネットコミュニティにおいて、若く、そのコミュニティの歴史を知らない人が大量にそのコミュニティに参加するようになり、そのコミュニティができたときから深く関わり、一目置かれてきた人たちの影響力・発言力が低下するということがおこるかもしれません。
そのとき、一目置かれてきた人たちや、そのコミュニティに古くからいる人たちの中からは、新規コミュニティ参加者への不快感が出てくるようになるでしょう。
はてさてそれがそのコミュニティにどんな影響を与えるのか。

2012年はこういったことがそこらじゅうで起こるんじゃないかな、と予想しています。

すごく気になります。
良い、とか、悪い、とかでなく、単純にものすごく気になっているのです。

大きくない会社で働く若い知人と。

有名ではあるものの企業の規模としては大きくないコミュニケーションエージェンシーで働く知人。まだ若く、キャリア的に決して経験豊富とは言えないのです が、初めて一緒に仕事をしてみて、彼が僕にない経験とスキルを持った、非常に有能なビジネスパーソンであることを知りました。

彼が有能なビジネスパーソンである(と僕に思わしめた)ことにはもちろん、彼自身の才覚みたいなものも関係していると思います。ですが、それ以上に彼の環境とその環境下での経験が生きているのではないかな、と感じます。

新卒採用で学生に超人のようなスキルを望み、でありながらそれを潜り抜けてきた優秀な人材を企業の仕組みを維持するための消耗戦に早々に投入し、スキルを 磨く機会も気概も奪っているという大企業みたいな状況が一方である中、大きくはない会社で経験を積み、着実に成長している彼。

そのように考えると、大企業が活かせもしないのに優秀な人材を囲い込む的なのはこの国にとって大きな害になってるな、なんてふうに思ったりもするのです。

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