「見出し」になるキーワードはクチコミでは自走しない話。

僕がいるような伝統的なPR会社は大抵、「見出し」になるようなコミュニケーションキーワードを策定することを得意としています。
また、伝統的なPR会社のプランナーでなくとも、優秀なPRパーソンというのは大抵、「見出し」になるようなコミュニケーションキーワードについての感覚が研ぎ澄まされていると思います。

ただ、現代のPR戦略立案においてはこの研ぎ澄まされた感覚やスキルが仇になってしまうケースもあるので注意が必要、てのが今回のテーマです。

現代のPR戦略立案では、ウェブ上(など)のクチコミが考慮されていることが求められますが、ここにおいては「見出し」になるようなコミュニケーションキーワードの設定はまったく意味を持ちません。
経験から言えば、マスメディアで取り上げられやすいコミュニケーションキーワードはウェブ上のクチコミではまったく無視されるか、揶揄されて広まることのほうが多いような気がします。
ですから、特にウェブ中心で戦術を組み立てる場合、このようなコミュニケーションキーワードを中心に据えた時点で戦略全体が台無しになってしまう可能性があります。

マスメディアで取り上げられやすいようなキーワードには、例えば「○○離れ」とか「○○消費」とか「○○世代」があると思いますが、こういったキーワードがマスメディアを介さずに自然発生的にクチコミで広がった事例をご存知の方はいらっしゃらないんじゃないかと思います。僕も今まで見たことがありません。

伝統的なPRに慣れていれば慣れているほど、マスメディア受けする文脈が万能であるという錯覚をしてしまいがちで、「見出し」になるキーワードはウェブ上のクチコミでも通用すると思ってしまいがちです。
が、実際には見出しとして綺麗なキーワードが、そのままクチコミで自走するなんてことはまずありません。
そのようなキーワードを思いついたときこそ要注意でしょう。

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