MONEY IN THE BANK 2012プチ感想。普通に面白かったです。

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WWE MONEY IN THE BANK 2012(マネー・イン・ザ・バンク2012)のプチ感想です。WWE関係の記事はアクセス解析的にこのブログのキラーコンテンツで、僕的にも標準以上の質の記事が書けているんじゃないかと秘かに自負しているのですが、なぜか僕の周りの人たちから評判がよくありません。先日は「別のブログを立ち上げてそちらでやったほうがよい」というアドバイスまでされてしまいました。やっぱり長過ぎますかね。今回こそ短めで行きたいと思います。

さて、今回のトータルの感想。普通に面白かったです。今年のPPVは毎回派手なテーマが設定されている中で、小休止的な感じの地味なPPVではあったのですが、その分一つ一つの試合が変に凝ってなくて見やすかったなという印象です。
ベストマッチを1つ選べと言われたらやはりWWE王座戦のCMパンクvsブライアンということになるでしょうか。この試合のレビューはのちほどに回して試合順に感想を書いていきます。

オープニング試合。世界王座挑戦権をかけたはしご戦。出場はクリスチャン、コーディ、サンティーノ、サンドウ、ジグラー、シンカラ、タイソン、テンサイ。
安定して良いパフォーマンスを見せてくれそうなクリスチャン、コーディ、ジグラー、タイソン、ストーリー面でちょっと不安なサンティーノ、サンドウ、はっきり言ってあまり期待できないシンカラ、テンサイ、というのが試合前の多くの人の見方だったんじゃないでしょうか。
で、この予想を覆したのはサンドウだったんじゃないかと思います。
見せ場も多くて、ひとりではしごを登るという場面まで用意されていました。その時に受けた大ブーイングはサンドウに向けてのものと「こいつ勝たせるなんて許さないぞ」というシナリオライター陣に向けたものというふたつの意味があったとは思うのですが、あそこでブーイングをもらうことができたのは立派だったんじゃないでしょうか。基本的に現時点では色物的なキャラを担当させられているのでレスリングムーブで試合を作っていくことが不可能な中、最大限のパフォーマンスは発揮できたと思います。合格です。超合格です。
一方もう一人の不安組・サンティーノは残念ながらダメでした。彼のキャリア史上に残るダメさだったと思います。高所恐怖症のくだりはこの試合の意味や、他の参戦者にとってのこの試合の価値を大きく損ねるものだったと思います。当然これはサンティーノ個人のせいじゃなく、こういうアイデアを実行させてしまったシナリオ陣(なのかな)のせいだと思うのですが。サンティーノ自身は今年のチェンバーで見せたようにシリアスな大勝負にも十分対応できる技術の持ち主。にも関わらず今求められているのはコメディアンとしての役割。PPVに欠かせないアクターではあるけれども、PPVのメインストリームの中には位置づけにくい。それを今回破ってしまったというのが誤算でしたかね。
テンサイも反省点多いと思います。このメンバーの中では飛び抜けて体が大きく、それを活かした組み立てができるはずなのにそれをしない。彼に思い入れを持つ日本のファンはイライラしたんじゃないでしょうかね。
この試合全体の雰囲気はクリスチャン、コーディ、ジグラーの3人が作っていて、勝者もおそらくこの3人の中から出る。正直他の5人は脇役で、それぞれがそれぞれの個性でうまくスパイスを効かせなきゃならない中でテンサイはクリスチャンたちと同じことをしてしまいました。主役とキャラがかぶる脇役ほど魅力的でないものはありません。テンサイは今回も合格点に届かずですね。
で、タイソンですが、彼はきっちり仕事をしましたね。いつものことながら素晴らしいです。出番がそう多く与えられない中、攻めるときにも受けるときにもちょっとしたチャレンジを取り入れていて、しかもそれらをことごとく成功させている。ブレット・ハートのもとで修行を積んだとのことですが、彼以来の完璧なレスラーかもしれません。体があまり大きくないので将来絶対的な主役をはるということはないのかもしれませんが、CMパンクやジェリコのクラスまで行けるかもしれません。未来は明るいと思います。
もう一人の脇役シンカラですが、こちらは相変わらずひどい。レギュラー放送などを見ていると、しっかり勉強をしていて上達している様子もうかがえるのですが、PPVのこんな重要な試合に出るべきレスラーではないでしょう。終始ひどいパフォーマンスでした。
が、僕がそれよりも問題にしたいのは、彼が試合中に行う失敗ムーブについてです。
この試合でも派手な失敗をしていましたね。中盤、奥のコーナーポストからジグラーを投げようとしたやつが一番大きな失敗だったと思うのですが、あれ、相手がジグラーじゃなかったら大事故になってたと思います。相手がシンカラと同レベルの受けの技術しか持っていないレスラーだったら死んでたかもしれません。
失敗するな、てのは無茶な要求なのかもしれませんが、危険な技を失敗するのはやめて欲しいです。失敗する可能性があるのであれば危険な技には挑戦しないで欲しいし、させないで欲しい。それができないのであればWWEに「Don't Try This At Home」てスローガンを掲げる権利はないと思います。
高額で引き抜いてきたレスラーだかなんだか知りませんが、彼みたいなレベルのレスラーをこんな危険な形式の試合に起用すべきじゃないです。シンカラのレベルが低いのは仕方ないとして、彼を起用することを決めたスタッフや上層部には大いに反省して欲しいです。
さて気を取り直して主役の3人。さすが安定してましたね。クリスチャンは復帰後あまり状態が良くないのかな、と感じさせる場面が多かったのですが、こういう試合ではやはり光りますね。はしごの登り方ひとつで会場を沸かせるのはさすがです。コーディについては、僕はこの試合彼が勝つんだろうなと思っていたのですが、それにふさわしい出来でした。体のバランスの安定感があるし、危険な飛び技も安心して見ていられます。来年は勝者ですかね。
ジグラーは、これはもう言うところなしですね。序盤、中盤、終盤通じて試合を作り、ポイントポイントで客席から反応を引き出してました。王者の戦い方ですよね。期待されたタイソンとのやり合いはそんなに多くなかったのですが、ふたりの技術の高さが十分発揮されていたと思います。結局彼はこの試合の勝者となるのですが、プロレス的にも勝者だったといえるんじゃないでしょうか。
個人的には序盤の実況席に飛ばされたときの受け身に大拍手を送りたいです。あれきっと自分でも「今日のベストムーブだぜ」て感じてるんじゃないでしょうか(笑)

あ、これ字数的にヤバイですね。巻き気味に行きましょう。
第1試合と第2試合の間のミズのやつはカッコ良かったです。
ミズは完全に大物になりましたね。髪型もいい感じです。

第2試合は世界王座戦。王者シェイマスにアルベルトデルリオが挑戦します。あのはしご戦のあとに王座戦かよ、とツッコミを入れたいとことですね。
難しい試合順、難しい位置づけの中での王座戦でしたが、みなさんはどうお感じになったでしょうか。賛否両論あると思うのですが。。。
「なんでもできる」というのはシェイマスとデルリオに共通する長所だと思います。だから難しい試合順で難しい位置づけの試合をさせてもきちんと成り立つ。だけどそれが必ず観客の好反応を引き出せるかというとそうとも言い切れない。この試合はきちんと成り立ったにもかかわらず観客の好反応が引き出せなかった試合ということになるのでしょう。
参加者の顔ぶれ的に全く違う味付けになるであろう2つのはしご戦、AJ絡みで興味深いストーリーが展開されるであろうWWE王座戦に比べると、この試合にはあまりにも「なにもない」。しかも試合順はこの試合の勝者に必ず勝てる権利を持ったレスラーが決定した直後、というあまりにも不利な条件の中でシェイマスとデルリオが選択したのはクラシカルなプロレスでした。
中盤デルリオが主導権を握ってからの攻防はまさに「昔のプロレス」。見る人が見ればうーんと唸るような面白さなのでしょうが、多くの観客にとってはそうではなかったようです。もちろんレベル自体は高いので全く盛り上がらなかったわけではないのですが、イベントを通して見たときにあまり残るものがなかったかなーというのが僕の印象です。
ただし序盤のやり取りはこのふたりらしからぬ不器用な展開だったと思います。ここだけはほめられません。

第3試合。大プッシュ中のタイタス&ヤング(プライムタイム・プレイヤーズ)に対するはエピコ&プリモ。
プリモの動きは流石なのですし、エピコも悪い条件の中きっちり役割は果たしたと思うのですが、タイタス&ヤングがやはりちょっと。。。
良くない点をあげていけばきりがないのですが、とりあえず今すぐできることとして、流れをぶった切って観客にアピールするのはやめたほうがいいんじゃないでしょうか。確かにジェリコとかも流れをプツンと切って観客にアピールしたりするのですが、あれはジェリコならではの計算や感覚の上でだと思うのですね。若いふたりにはまだ無謀じゃないかなって思います。なんかあれがあるせいでプロレスごっこみたいに見えちゃうんですよね。

第4試合。WWE王座戦のCMパンクvsブライアン。
面白かったですねえ。
スペシャルゲストレフェリーのAJが効いていました。AJがまさかこんな大物になるなんて。
試合はおおまかに序盤、AJが治療のために引っ込んでからの中盤、AJが再登場してからの終盤という具合にわかれると思うのですが、この場面ごとにしっかりストーリーを作れていて、見応えがありました。
序盤はレフェリーが信頼できずおどおど戦っている設定。わざと小さく攻めることで「レフェリーが気になって集中できない」という演出になってました。基本的に両者ともレフェリーを気にしながらなんですが、そのタイミングやリズムがバラバラなので、いかにも噛み合ってないふうな印象を見る人に与えることに成功してます。
プロレスの試合的に一番盛り上がったのはやはり中盤ですかね。ここは技術力高い二人の持ち味が十分に発揮された箇所じゃないでしょうか。
そして終盤。僕個人的にはここが今大会で一番面白かったです。
プロレスの試合でここまで表現できるんですね。ちょっとびっくりです。
プロレスの試合中の表現というと「痛み」「悪意」「葛藤」「不誠実」などがあると思うんですが、ここで表現しているのは「翻弄する人と翻弄される人」。これAJも立派ですね。パンクとブライアンは言わずもがな、AJのプロレス力の高さも光っていました。面白い!

第5試合。ライバックvsカート・ホーキンス&タイラー・レックス。
ライバックにとってははじめての「ちゃんとした試合」だったと思うのですが、うーん。。。
あれだけやられる必要ありますかね?ホーキンスは相変わらず上手いし、タイラーもいい味出してると思うのですが、ライバックが受けすぎアンドやられ過ぎでどうもリズムつかめません。
この試合ほんとにこういうふうにする予定だったんでしょうか?
ライバックは課題を残しましたね。

第6試合。ディーバの6人タッグ戦です。
この中ではケイトリンが一番タイプで僅差の2番めがレイラです。
このふたりは同じくらいタイプなのですが、ケイトリンのほうがぽっちゃりしてて女性らしい魅力がやや高いな、てとこで差をつけました。
この前友達に「ぽっちゃり型が好きなんですか?」と聞かれたのですが、そうかもしれませんね。ただ「ぽっちゃり型」の線引きが僕の中にもあって、この試合で言えばケイトリンとナタリヤの間にそれがあります。
・・・まあそんな程度の試合でした。

第7試合。WWE王座挑戦権をかけたはしご戦。
登場人物はシナ、ジェリコ、ビッグショー、ケインに急遽参戦のミズ。
安定感ありますねー。それぞれがそれぞれの役割をきちんと理解していて有機的に動ける。やっぱりWWEのトップクラスはレベル高いわ。
ただあまりはっちゃけるところが無かったというのも事実。これだけのキャリアを持ったレスラーを集めたメイン戦なんだから、もうひとつふたつピリッとスパイスが効いててもなあと感じる人もいそうです。
まあ僕的には十分楽しめました。夏ですし、ビールですし、3時間ビールを飲み続けて最後に見る試合としてはこれくらいがちょうどよい。「これこれ、これなんだよなー」というお約束的なものも含めて良いメイン戦だったと思います。
やってる彼らにそんな意図は全くないと思いますが、日本の夏にぴったりの花火大会的メインイベントでした。

てなわけで次の俺的WWE大イベントは日本公演ということになりますでしょうか。
その前にいいものが見れたな、という感じです。

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